コレクション: 京の色紙短冊和本帖

色紙はおもに正方形、短冊は色紙を簡略化した長方形の厚紙で、ともに書画や詩歌を描くためのもの。和本帖は、俳句や和歌、絵画や旅日記などを留めるために生まれたもので、糸で綴じられたものや折手本、巻物などの種類があります。色紙は、もとは染紙一般の呼称で、平安時代(8世紀)には、この染紙で装飾した歌集や詩書が作られるとともに、屏風や襖に描いた山水画や仏教画の一部に画にちなんだ詩歌を記すための四角い余白をとることを「色紙型」と呼んだことに由来します。鎌倉時代(13世紀)には、現在のような、染料や顔料で紙を染め、金砂子や金銀箔を撒くなど華やかな装飾がほどこされた、書画を記すための方形の厚紙という形が確立したと考えられています。朝廷や寺院で用いられたことから京都で発展し、現在でも、国内の色紙と短冊の90%以上が京都で生産されています。

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