伏見人形

伏見人形は京都の伏見稲荷大社の近くで桃山末・江戸初期頃から作られ、現在も継承されている土人形です。全国で90種類以上もある土人形のなかで、伏見人形の系統をひかないものはないと云われています。

江戸後期に最盛期を迎えた伏見街道沿いには、約60軒もの窯元が軒を連ねていたそうですが、現在では寛延年間創業の窯元「丹嘉」1件のみとなりました。

伏見人形の製法は、粘土で型取りし、窯で焼いたのち胡粉・岩絵具で彩色する、というもの。
窯元に残っている原型、土型は2000種ほどで、その多くは、往時の風俗や伝説を人形に表現されたものだそうです。

庶民的な素朴さで、親近感のわくキャラクター。其々の秘められた逸話にも魅力があり、ユーモアに富んだ面白さがあります。