「伏見稲荷大社のご利益を授かるべく、山の土を使ってつくりはじめたのが、伏見人形のはじまり。参拝者が山の土を持ち帰り、五穀豊穣を願って田畑に撒いていたのが、このあたりでいつしか人形がつくられるようになり、おみやげとして人気を集めました」
型を使って成形し、素焼きして、彩色すれば完成。釉薬をかけない、素朴さが魅力です。
「伏見人形のルーツは、おみやげ。伝統工芸というと値段がするイメージかもしれませんが、3000円台くらいから。思っていたより手頃と感じられる方も多いですが、手に入れやすさは大事なところなんです。50軒あった時代は、それこそ競争もあったでしょうから」
お客さんを振り向かせるべく、競い合ってきたことが、バリエーションの豊富さ、デザインのおもしろさにもつながっています。