源氏物語 花宴 土佐光起木版画 額装入り(取り寄せ品)

by 美術書出版 株式会社芸艸堂

£182.00

明治期に木版画で出版された土佐光起の源氏物語。当時の「原版木」を用い、京都の名摺師・市村氏が当時のままに手摺しました。 

源氏物語八帖  花宴(はなのえん)

 紫宸殿の桜の宴が催され、源氏の君は優れた詩才と舞いを披露した。夜が更けて源氏の君は酔い心地で藤壺の辺りを窺い歩いたがどこも戸締りは堅く隙がなかった。そのまま弘徽殿の細殿に立ち寄るとそこは戸が開いた。忍び込むと若い女がきれいな声で「朧月夜に似るものぞなき」と口ずさみながら歩いてくる。源氏の君は嬉しくて女の袖を捉え廂の間に抱き下ろした。女は源氏の君と知って拒むふうもない。まもなく夜が開け2人は慌しく互いの扇を交換して別れた。 

土佐光起 元和3年~元禄4年(1617~1691) 江戸時代の土佐派を代表する絵師。和泉国堺出身、父は土佐光則。名は藤満。承応3年(1654)、宮廷の絵所預となり、大和絵の主流だった土佐派を再興。狩野派と対抗した。後に剃髪して常昭と号した。京都で没する。代表作は「北野天神縁起絵巻」、「三十六歌仙図屏風」、「源氏物語図屏風」など。

 

| 素材 |
紙:越前和紙
額:木製・アクリル

| 実寸サイズ |
絵:23.0×ヨコ17.0cm 

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