2月のエントランス

京都伝統産業ミュージアム・エントランスにて、2月は唐紙を用いた "Wall panel" を展示しています。

唐紙はその名の通り唐の国から奈良時代に伝えられた装飾紙です。当時、唐紙は上流貴族が詩歌や手紙を書く料紙として用いられました。平安時代には京で唐紙が作られるようになり、文字を美しく見せるその紙は、手紙を書く料紙から時代とともに建具などに使われるようになりました。その後、武士、茶人、そして江戸時代には町衆にも親しまれ、今もなお、襖や壁紙などの室内装飾に用いられています。 

唐紙は版画のようなもので、朴の木に手彫りされた版木に雲母 (キラ)や胡粉をのせ、和紙に手のひらで摺ります。 バレンを使わず手のひらを使うことで絵具が紙にふんわりと定着し、機械印刷では出すことのできない独自の豊かな 量感と表情があります。